まだだった。
お昼ご飯を挟んだシッティングのご依頼。
「コンビニのパンコーナーで子どもが欲しがるパンを買って与えてください。」
とのご依頼でしたので、お昼ご飯をお子様と一緒に買いに行きました。
お子様はチョコレートの入ったパンを選びました。
帰ってからお昼ご飯を済ませ、遊んでいるとお母様ご帰宅。
「え、チョコレートのパン食べたの?」
「まだチョコレート食べさせてなかったのに…。」
まさかの一言でした。
「アレルギーはありませんか?」とアレルギーの確認はしましたが、
3歳を過ぎていたこともありチョコレートの確認はしませんでした。
今でも忘れられない失敗談です。
これ以来「アレルギーはありませんか?」「食べさせたくないものはありませんか?」
と聞くことにしています。
「まま、行っちゃうよ?」
初めてお子様を預けるというお母様。
てきぱきとシッティングの準備や引継ぎをしてくださり、いざ出発の時間に。
「いってきまーす!」
とのお母様の呼びかけに玄関までお見送りに行ったお子様。
言葉はまだでしたが、状況は分かっていて「ばいばい」と手を振っていました。
お母様の方が少し寂しくなってしまったようで
「まま、行っちゃうよ?」「もう出かけちゃうよ?」「大丈夫?いい?」
とお子様へ何度も確認。
次第にお子様も寂しくなってきて泣き出してしまいました。
「あ、泣いちゃった。どうしよう。」
と少し焦るお母様。
実は、お子様の方はけろっとお見送りできても、
お母様からのお出かけ確認でお子様が泣いてしまうご家庭、少なくありません。
微笑ましい場面です。
数年後あかちゃんが産まれ、上のお子様は幼稚園生へ。
今度は、下のお子様をお預かりすることに。
これまた初めてのお預かり。
上のお子様同様、ニコニコでバイバイをしたお子様、
お母様は「あなたも大丈夫なのね(苦笑)」
と、さっとお出かけされました。
ベビーシッターをしていてうれしい場面はたくさんありますが、
長くお付き合いさせていただけることもまたベビーシッターならではだと思います。
素敵なお手紙
お母様の第2子ご妊娠・出産に伴う上のお子様の外遊びのご依頼でした。
お会いした初日はお母様と離れるのが寂しくて大号泣だったお子様。
あいにくの雨模様で公園に行くことはできず、おもちゃ部屋で過ごしました。
お母様がお部屋から出られた後もなかなか涙は止まりません。
それでも、お部屋から出て行こうとはしなかったお子様。
初日は、ひっくひっくと1時間ほぼ泣きどおしでした。
お母様も泣いているお子様の様子をとても気にしていらっしゃいましたが、一度お部屋を出られてからはシッティング終了時刻まで顔を見せることはなく、任せてくださいました。
2回目のシッティング日、晴天です。
玄関先でお子様をお預かりし、公園へ。
お子様はやはり涙が出ています。
それでも、公園へ行くことを拒否したり、お母様から離れない、
といったことはなく、私と手をつないで泣きながら公園へ歩きます。
公園につく頃には涙は止まり、公園でたっぷり遊んだ後、お母様へのお土産(どんぐり)を握りしめてお家へ帰りました。
3回目、ぐっと涙をこらえて出発、公園につく頃にはすっかりニコニコでした。
4回目、この日はニコニコで「公園に行こう!」と出てきてくれました。
4回目以降は、笑顔で「いってきまーす!」と出発。大成長です。
お母様からの愛情をしっかり受け取り、公園では毎回お母様・あかちゃんへのお土産を見つけて「まま喜ぶかな~♪」「赤ちゃんにあげるんだ~!」と楽しみに帰るお子様、とても芯の通った強い、素敵な親子だなと印象的でした。
赤ちゃんの成長とともに、シッティングは終了。
終了時にお母様から素敵なお手紙をいただきました。
このお手紙は私の大切な宝物です。
「あぁ~楽しかったな。」
2歳のお子様と公園遊びのご依頼でした。
おしゃべりが上手で、公園までの道のりでは道に咲くお花を見て
「きれいだね。」「かわいいね。」
と観察したり、香りを楽しんだりしながら向かいました。
公園ではブランコやお砂場でたっぷり遊び
終了時刻が近づいてきたのでお家へ帰りました。
マンションのエレベーターに乗ると
「あぁ~楽しかったな。」と一言。
とっても嬉しかったです。
5分間の楽しみ
幼稚園バスのお迎えからご自宅へ送り届けるご依頼でした。
赤ちゃんが産まれたばかりのご家庭で、1か月間週3~4回伺っていました。
バスが着く場所からご自宅までは徒歩5分程。
その5分間の間にお子様は幼稚園での出来事をたくさんお話ししてくれます。
ニコニコ笑顔のかわいいお子様でした。
「スキップができるようになったよ!」
と元気いっぱいスキップを見せてくれたこともあります。
「これを作ったよ!」
と手提げバッグの中から幼稚園で作った作品を出して見せてくれたこともありました。
たった5分間、ですが、その5分間がお子様にとって楽しい時間となっていたら嬉しいです。
「これ、あげる!」「これも!」
小学校1年生の女の子。
ぱぱ、ままの帰り時間がお子様の学校からの帰宅時間に間に合わず、お帰りになるまで一緒にご自宅で過ごす依頼でした。
伺うようになって数日・・・
「これあげる!」と学童で作ったおりがみをくれました。
話を聞くと「プレゼントしたくて作ってきたの。」と。
とっても嬉しいプレゼントです。
そして、再び机に向かってなにやら作業を始めました。
集中していたので少し離れたところから見守っていると「これもあげる!」
とかわいいメモ帳を渡されました。
そこには「あそんでくれてありがとう。」とお手紙とシールが。
このお手紙と折り紙の作品は今でも私の机に飾ってあります。
「かわいい、かわいいってしたいのに」
第2子が産まれたばかりのご家庭で上のお子様とおもいっきり遊ぶご依頼でした。
赤ちゃんはまだ産まれたばかり。
なかなか寝ない赤ちゃんだったようでお母様はかなりお疲れの様子でした。
抱っこが好きな赤ちゃんで、上のお子様との時間がなかなか取れないこともストレスになっていたようです。
私が隣のお部屋で上のお子様と遊んでいると、聞こえてきたのが
「どうして寝てくれないの?○○(上のお子様のお名前)と遊ぶ時間がないじゃない。あなたのことかわいい、かわいいってしたいのに、これじゃあできなくなっちゃうよ」
切実なお母様の気持ちでした。
下のお子様はもちろんかわいい、でも上のお子様との時間も大切にしたい。
無料ではないので簡単には言えませんが、
こういうときこそじゃんじゃんベビーシッターを利用していただきたいです。
体調がすぐれないお母様に代わって上のお子様と公園へ行くこともできますし、
下のお子様をお預かりして上のお子様との時間を作っていただくことも可能です。
どうか一人で抱え込まないで、まずは相談だけでもしてみていただきたいです。
できる限り全力で力になります。